ヒトラー最期の12日間

ヒトラー 〜最期の十二日間〜を土曜日に見に行ってきました。白河と軍ヲタ二人でニヨニヨしながら見てきた。
常時響く重砲の音、薄暗い総統地下壕、色々素敵。
ただ、一つ疑問に思ったのは、コレある程度前提知識ないとまったく面白くないよなぁ。と言う事。
たとえば、ヒトラーの左手が常に震えてるのは病気のせいでありますし、ユンゲの出身地がミュンヘンと聞いてなぜ総統が感慨深げに笑うかとか。あとなんだっけな
禁酒禁煙菜食主義のヒトラーが詰める部屋の外にある待合で将校が飲んだくれて煙草ふかしてるのも中々印象深いですな。
後半になるにしたがって人が減っていく地下壕。彼方此方で響く自決用の拳銃音。彼方此方に立てかけてあるパンツァーファウスト。地下壕の面々が脱出する時、地下鉄構内っぽいところで受勲している兵を横目に脱出する姿とか。素敵です。
しかしドイツ的完全主義なのかどうか知りませんが、廃墟のベルリンが移るたびに画面のどこかに人体部品が転がっていたり、飛行機は音はしても画面に移らなかったり、T34が本物っぽいとか色々楽しい。


私としては戦争の悲惨さ?そんなの見たいならはだしのゲンでも読んでろ、と思うわけだ。
この映画は歴史をなぞるだけで、見るべき点はヒトラーの狂気とか崩壊している帝国と人物の身の振り方とかだ。


タイトルは、ヒトラー最期の12日間というよりも、第三帝国最期の日々という方がしっくり来ますが。